■名前:サーシャ・ワイズマン
誕生日:1月13日
出身地:アクスヘイム外、既に地図には無い城塞都市
家族:ラシェル(双子の妹)
サーシャ、は一般的に愛称で使われるが、彼女の場合は本名。
苗字で呼ばれるのはあまり好まず、気軽に呼び捨てで呼ばれると喜ぶ。
■生い立ち
元々アクスヘイムの出身ではない。
両親と妹の4人で、今は地図にも載っていない城塞都市に住んでいた。
騎士の家柄の為か裕福で、何不自由なく幼少期を過ごした。
父は大剣の魔法剣士。剣術の腕だけでなく、「賢者」の名の通り優れた魔術師でもあった。
常勝無敗の騎士であり、人間としてもとても強い人であったが、娘達には甘かった様子。
母は竪琴のデモニスタ。職業ゆえ誰からも迫害されていたが、夫だけは例外だった。
厳しくも優しい、姉妹にとって理想の女性だった。そのスタイルは姉妹以上に素晴らしいものだったとか。
8年程前、マスカレイドの軍勢に攻め込まれ、一晩で都市は壊滅。
ラシェルとたった二人生き延びたところを、アクスヘイムから派遣された城砦騎士により保護された。
背中には、刀傷とも火傷とも付かない大きな傷跡が残っており、スカードとして覚醒するきっかけにもなった。
受けた傷こそ違うものの、サーシャもラシェルも「翼があったとして、それを捥ぎ取られたような」傷である。
■設定
武器として愛用しているのは繊細な金細工の施されたハープ。
母の愛用していたもので、15歳の誕生日に貰う約束をしていた。
その誕生日を待たずに母がこの世を去った為、脱出の際抱えて逃げてきた。形見であり大切な宝物。
幼い頃は病弱で、詩を書いたり音楽を習ったりしながら父親と妹の剣術練習を眺めるのが日課だった。
護身用に妹から剣術を学びだしてからは常人並の体力は身に付いた。
基本おっとりとした性格の為か、運動神経はあまり良い方ではないようだ。
■容姿等
夕日に照らしても変わる事の無い漆黒の髪と瞳、雪のように白い肌を持つ。
ラシェルが外見的損傷が大きかったのに比べ、サーシャは精神的損傷が大きかった様子。
父親が精悍な体つきで大柄だった為か、平均的な少女よりやや身長は高め。
外見は年相応のあどけなさを残すが、母親譲りなのかとても発育の良い体つき。
視力は並だが聴覚は人並み外れており、雨音の音階も聞き分けることが出来る。
背中の傷を隠す為か、肌を露出するのは好まない(水着になっても髪で隠す)。
シスター服のような民族衣装のような、落ち着いたデザインの衣装が私服。
■性格
とてもおっとりとしたお淑やかな性格。生まれてかつて本気で怒ったのはただ一度のみ。
警戒心や人を疑うという事を知らず、冗談でも本気にしてしまう事も。
普段の口調→敬語、信じられる相手には→砕けた口調、なのにも関わらず常に砕けているのは「既に信頼している」から。
例え故郷と両親を奪い、自らの身体に消えぬ傷を残したマスカレイドですら救おうとした。
「悪い人なんていない」と心から信じている。
自分が犠牲になって誰かが救われるなら、二つ返事で犠牲になる事を選ぶ。
自己犠牲というより、元来持つ性格からくるものだが、本人は「ただのエゴでしかない」と思っている。
8年前の事件以来より強く思うようになった。
■その他設定
一見ころころ変わる表情に見えるが、精神的ショックから涙を流すことが出来ない。
泣けないだけで、感情は人並みかそれ以上に豊か。
性格上、本気で怒ることは滅多に無い(冗談半分にむくれたり拗ねたりはする)。
外見の華奢さに似合わず、常人の3~5倍を普通に食べる。
食べる速さも常人より遥かに速い。テーブルマナーは良いのだが、食べ物は手品のように瞬時に消える。
おまけに、いくら食べても(胸以外)サイズが増えないという何とも羨ましい体質。
その為ワイズマン家のエンゲル係数は半端なく、ラシェルの胃痛のネタの一つでもある。
アクスヘイムに来てからは、教会に通って恵まれない孤児達の世話をするのが日課。
食事こそ貰ってはいるものの、基本的に収入は皆無。
現在は自分達を助けてくれた城砦騎士の家から援助を受けつつ、妹と二人で暮らしている。